初恋 ~ お父さん、チビがいなくなりました

2019年 全国ロードショー

	
倍賞千恵子  藤 竜也
市川実日子 / 佐藤流司  小林且弥  優希美青  濱田和馬  吉川 友
小市慢太郎  西田尚美 / 星由里子

監督:小林聖太郎 脚本:本調有香 音楽:小六禮次郎
原作:西炯子「お父さん、チビがいなくなりました」(小学館フラワーコミックスα刊)
製作:藤本 款 久保雅一 多井久晃 三木和史 プロデューサー : 深瀬和美 三木和史
 撮影:清久素延(JSC) 照明:浜田研一 美術:禪洲幸久 装飾:高橋 光 録音:小川 武 編集:宮島竜治(JSE)
衣装:浜井貴子 浜辺みさき ヘアメイク:高橋 亮 スクリプター:内田智美 音響効果:中村佳央 助監督:小村孝裕 制作担当:福西 良
企画協力:彦坂知子 古川麻子 坂下奈麻(小学館月刊flowers編集部) アニマルコーディネーター:菊田秀逸 小林由美子 フードコーディネーター:はらゆうこ
製作:クロックワークス、小学館、ワコー、中央映画貿易、ビデオプランニング
制作:ビデオプランニング  配給:クロックワークス 
©2019西炯子・小学館/「お父さん、チビがいなくなりました」製作委員会

『お父さん、チビがいなくなりました』は、映画化もされた『娚の一生』をはじめ、『姉の結婚』『初恋の世界』など、30代の女性を中心に幅広い層に高い人気を誇る漫画家・西炯子が、老夫婦の秘めた想いと愛を描いた作品。「増刊フラワーズ」に掲載され、コミックスは1巻完結。「泣ける」「こんな愛のある夫婦になりたい」といった声が次々と寄せられる、感涙必至の感動作。

COMMENT

倍賞千恵子さん(武井有喜子 役)
年を重ねてからラブロマンスみたいな作品に出会えたらいいなと、ずっと思っていました。日本では私くらいの年代が主人公のラブロマンス作品って少ないですから。この作品の台本を頂いた時に、そんな自分の思いにぴったりときました。そして私たちの年代はもちろんですが、もっと若い方々がご覧になっても、結婚や夫婦でいることを考える良いきっかけになる作品じゃないかと思います。藤さんとは28年前にやはり夫婦役を演じたドラマ以来ですが、家が割とご近所だったりで親交はずっとありました。藤さんは日本的な頑固さのような雰囲気をお持ちなので、今回のお父さん役、とても似合ってらっしゃいました。
市川さんは前からとても気になる方でした。映画やテレビで彼女が出演しているとつい見入ってしまうというか。今回ご一緒する、しかも娘役と聞きまして、すごく嬉しかったですし、楽しみにしていました。共演してみてやはり思っていた通り素敵な女優さんでした。
藤竜也さん(武井勝 役)
演じた勝という人物は、こんなにいわゆる亭主関白な人って現実にいるのかなと思うくらい。その匙加減が難しかったですが、小林監督と話し合って調整していきました。倍賞さんとは普段から家族ぐるみで付き合いのある友人関係なので、普段の生活をそのまま倍賞さんと送っているような、いい夫婦の雰囲気になっていると思います。ただ倍賞さんを見ていると、ふとその可愛らしさに思わず優しくなってしまうので、小林監督からよくNGを出されました。
市川実日子さん(次女・菜穂子 役)
倍賞さんと藤さんとご一緒できると聞いてとても緊張しましたが、初めてお会いした日から撮影期間中、ずっとワクワクしていました。この撮影現場で、チャーミングで素敵なおふたりともう少しご一緒させていただきたかったと、終わった時に思いました。 この映画は、長年連れ添った夫婦、子供が親を想う気持ち、そして猫と暮らすこと。いろいろな方に楽しんでいただける作品になると思います。子供が親を想う気持ちって年代によっても変わってくるなぁ。でも、ずっと親子で家族なんだ。というようなことを感じながらいました。観てくださった方の視線の角度によって、大きく変化する作品になるのではないかと思っています。
監督:小林聖太郎さん
原作を映画化するにあたり、有喜子さんの孤独に寄り添うことに専心しました。
たまたまですが私の母も(漢字こそ違えど)同じ名前でして、他人のように思えませんでした。他にも、ロケ交渉をしたところがたまたま藤さんの知人だったり、倍賞さんの友人の行きつけの店だったり……と、沢山の不思議な縁に恵まれました。
この映画をきっかけに様々なパートナーや家族との関係について語り合ってもらえたら嬉しく思います。
倍賞千恵子さんと仕事できるなんて、どれだけの監督から羨望と嫉妬の眼に晒されるのだろう、などとクランクイン前は余計なことが頭をよぎりましたが、撮影が始まってみるとそんな些細なことよりもとにかくチャーミングな人柄、新鮮で繊細な芝居、撮影の合間に漂う伸びやかな鼻歌……に魅了されっぱなしでした。
藤竜也さんとは『村の写真集』という映画で助監督を務めて以来、10余年ぶりのお仕事でしたが、変わらぬ献身ぶりに脱帽するばかりでした。『女性に自分の靴下を脱がさせるなんて!』と強い心理的抵抗を乗り越えつつ、不器用と無神経の間を探りながら一緒に勝さん像を探るのはとても楽しかったです。
市川実日子さんとも『ぷりてぃ・ウーマン』という作品以来でしたが、良い意味で全く現場ズレをしていなくて驚きました。猫のように少女のようにころころと笑い転げる様を、ただただ見つめていました。
原作者:西炯子さん
短い作品ですが、読み返しても自分でもぐっとくるお話です。
倍賞さん、藤さんで観られるなんて、ますますぐっときます。
星由里子さん(志津子 役)
昔は松竹の女優さんで共演することはなかった倍賞さんとご一緒できるということで、とても楽しみにしていました。藤さんも初共演でしたけど、ウィットに富んだ素敵な男性で。とても楽しいお仕事でした。この映画は、可愛い猫も主役のひとりですが、老夫婦の孤独と深い愛を描いた映画だと思います。若い方々は自分の両親もそうなのかなとか、感じてくれたら嬉しいですし、同世代の方々は、私達が歳を重ねた姿を見て、懐かしく心温まるものを感じてくれたら嬉しいなと思います。
佐藤流司さん(ヨンギ/笹原 役)
ヨンギ役は、現場では韓国語で演じたのですが、日本で放送されているドラマという設定なので、そこに後から自分自身で日本語のアフレコをするという新しい経験をさせてもらいました。韓国語なのでセリフ覚えるのにとても苦労したんですけど、完成したものは日本語という。でも結果的に説得力のある仕上がりになっているんじゃないかと思います。藤さんと倍賞さんとの共演は、初めての仕事の時を思い出すほど緊張しました。倍賞さんとのシーンが多かったのですが、自分のような若手相手にも何度も一緒にセリフ合わせをしてくださったりと、本当に優しい方で大変お世話になりました。
小林且弥さん(山崎 役)
演じた山崎という役は、原作とは違うキャラクターになっていて、“こういう人”っていう背景がないんです。ふらりと現れて藤さん演じる武井さんと将棋するようになるという。映画で出てくる人間って何かの動機を持って出てくるものですが、それがないのが面白いな、素敵な描かれ方だなと思いました。藤さんは、存在自体がすごく作家性があるんです。培ってきた今までの役者歴を、現在の藤さんの佇まいで全て説明しているというか。そこにいるだけで成立する稀有な役者さんで。市川さんは動物的な感覚を持ってらっしゃる反面、すごくクレバーな方でもあって、そのバランスの取り方がすごいなと。お二人ともすごく魅力的な方でそこに挑戦してみようかなと色々頭で考えて試行錯誤してみましたが、結局出たとこ勝負みたいな感じでした。
小市慢太郎さん(長男・雅紀 役)
大先輩ですごく尊敬する倍賞さんが母親で、子供の時からドラマ観ていた、幼少期の憧れの男性像である藤さんが父親。本当に嬉しい限りでした。自分の父親も縦のもの横にもしないみたいな、男は外で仕事して女は家を守るっていう古風な感じでしたので、やはりまず自分の親世代に観てもらいたいですね。夫婦で一緒に見てもらって、その帰りに「飯でも食いに行くか」なんてなってくれたら嬉しいです。そしてその子供にあたる自分のような世代、あるいはその孫に当たる世代も、それぞれの立場できっと共感できるものがあるのではないでしょうか。
西田尚美さん(長女・祥子 役)
猫のチビによって、夫婦がお互いを思う気持ちが見えてくるって微笑ましいなと思って脚本を読みました。
倍賞さんは優しくて頼もしいその人間性で家族のムードメーカーとなってくださって、藤さんは気持ちの表現の仕方がすごくチャーミングで、お母さんとお父さんがこの家族の自然な空気感を作ってくださいました。本当に素敵な方々と共演できてとても楽しかったです。映画のお父さんとお母さんの年代の方は共感していただけるだろうし、若い人たちが観ても、「夫婦として誰かと生活を送るのは色々あるけどいいよね」と、生きていく将来が楽しみになるような映画になっていると思います。
優希美青さん(若い時の有喜子 役)
有喜子さんたち世代の方はもちろん、どの世代の方にも心にキュンとささるものがあるラブストーリーだと思います。この映画の1シーンに、お父さんがお母さんに伝える、あるステキな言葉があるのですが、私自身とても感動しました。ぜひ、沢山の方に劇場でご覧頂きたいです。
濱田和馬さん(若い時の勝 役)
藤さんの過去の作品を拝見させていただいたり、本読みの時のしゃべるトーンとか、間の取り方を必死で観察しました。
ご年配の夫婦だったり、新婚さんだったり、まだ結婚してない、それこそ高校生ぐらいのカップルが見ても、言葉で伝えるということは、とても大事なことなんだと再認識できる作品だと思います。
吉川友さん(若い時の志津子 役)
星由里子さん演じる志津子の若い頃を演じさせていただきました。どの年代の方が観ても、グッとくる、観終わった後、大切な家族や、パートナー、ペットに会いたくなるようなステキな作品です。豪華キャストの方と共演でき、すごく勉強になりました。